要約:読んだ論文の紹介とか感想とか
論文のキーワード:協力行動,共進化,進化ゲーム,マルチゲーム
はい,というわけでまた読んだ論文のメモ書きます.
一応紹介形式で行きますね.しかしこれ抽象的なこと扱ってるので説明しづらい…
読んだ論文はここにあります.
でも大学とかじゃない限りお金払わないと見れないかもです.すみません.
なので中身の紹介は簡単にさせてもらいます.文末に不安が滲み出てるのはご愛嬌ということでひとつ.
扱う問題
今回はゲーム理論のやつ読みたいな〜と思って見つけたやつなので,完全にそっち系です.
で,今回ゲーム理論を使って考える問題は簡単にいうとこちら
「人と人ってなんで協力するの?裏切ったほうが良くない?」
というところですね.
例えば囚人のジレンマご存知でしょうか.
あれは,2人のプレイヤーそれぞれが協力するか裏切るかの2択の戦略を持っていたとき,相手がどちらを選んだとしても,自分は裏切った方がマシな結果に終わるというものですね.
そうするとアラ不思議. どちらも裏切りを選んでしまうんですね.
つまり,囚人のジレンマを考えると協力なんて損する行動ありえないと言えてしまうわけです.
ところが実世界において,人は絶対他人を裏切るかというとそうでもない. たとえ街で会った赤の他人だろうと協力することはあるわけです.
それはどうやって生まれるんだろうかというのがオープンクエスチョンになっているようなんです.
今回読んだのもそれに対する1つの意見提案と捉えられると思います.
この論文での着眼点
おそらく,
マルチゲームの共進化
というのが大きなキーワードなんだと思います.
以下ですごく簡単に説明.
まずこの論文は進化ゲームを使っています.
進化ゲームについて詳しくはwikipediaへ. つまるところ,繰り返しゲームを行って相手の戦略いいやんって思ったら相手の戦略を真似るというのをやっていくと,やっぱりみんな同じ戦略を取るようになったり,あるいは他の均衡があったり,というのを見て分析するような手法です.多分.
それで,今回はさらにマルチゲームなんですね.
これは何かというと,人と人が出会ったときに行うゲームとして,囚人のジレンマゲームともう一つのスノードリフトゲームの2つを考えるというものです.
スノードリフトゲームは別名チキンゲームといって,囚人のジレンマとは違うところに均衡するようなゲームになっています.
その2つをプレイヤーがうまく切り替えるモデルだと協力が湧いて出るのでは?という風なアイデアだと思います.
この辺はちょっと僕も完全に理解しているわけではないのでなかなかうまく説明できないのがもどかしいところですが…
このマルチゲームはこういった界隈では最近ホットな手法のようですね.
強引にまとめ
まあ結局ですね,上に書いたポイントを押さえて,人の行動モデル作ってゲームさせたら,パラメータによっては協力行動が生き残った,すなわちみんな裏切りみたいな状況が避けられたという結果を得たという感じだと思います.
またフレームワークとのことで単純なモデルになっているため,この文脈を引き継いで今後も考えていきましょうとも書かれていました.
さて,個人的にはこの論文興味深いなと思っていまして.
まずマルチゲームをこの論文で初めて見ましたしね.マルチゲームについては他の先行研究も見ていくつもりです.
上で書いた通り,確かにモデルも単純で,応用を考えたり類似研究につなげたりと色々できるかなーとかって考えてます.ハイ.
一番の目的は備忘録なんで,途中とか雑でしたがこんなもんで失礼します.
もし読んでる人がいるなら,扱ってる問題のところがふんわり伝わってくれてたら幸いだなと思っています.
では,少なくとも次の休日の時にはまた記事書くと思います.